富士経済は2024年5月、ペロブスカイト太陽電池などの新型・次世代太陽電池市場の調査結果を発表した。それによると、ペロブスカイト太陽電池の市場規模は2040年までに2兆4000億円にまで拡大すると予測している。
製造工程が少なく低コスト化が期待できることや、軽量化・薄膜化が可能であることから次世代太陽電池の本命とみられているペロブスカイト太陽電池(PCS)。特にフィルム基板型PSCは曲がる太陽電池”として注目を集めている。結晶シリコンをはじめとする既存太陽電池からの置き換えや、高効率なタンデム型の普及により市場が拡大していく見通し。
本格的な量産は2020年代後半になるとみられ、2040年の世界市場は2013年比率で64.9倍の2兆4000億円と予測。中国を始めとする海外企業では、2025年から2030年ごろにかけてギガワット級の生産体制を構築する計画が増えており、日本企業より先行して量産化に向けた動きが進んでいる。
国内では、試験的な少量生産やサンプル出荷が始まっており、積水化学工業、東芝、パナソニックなどが先行している他、大学発ベンチャーやケミカル系メーカーの参入も増加。本格的な商用化は2025年ごろとみられ、その後市場は中長期的に拡大すると予想している。
国内ではBIPV(建材一体型太陽電池)やBAPV(建物据付型太陽電池)向け、ペロブスカイト/シリコンのタンデム型の開発・生産によって急成長が期待でき、2040年度の市場は233億円と予測している。